土壁造り
写真は、土壁の芯となる”しの小舞”です。
30年ほど前の建物を解体すると断片的に見ることができますが、今ではまったくと言っていいほど見ることができません。
昔は”小舞をかく”といって、農繁期を終えた人達の手によって組まれたそうです。塗りこむ土もたくさんの人の手によって、わらを切り足で練り、職人さんが丁寧に壁を仕上たので、労力も時間もかかった工法です。
現在では、人件費やコスト、工期短縮のために新建材を大量に使った住宅が主流であり、さまざまな問題が起こっているのも事実です。
人に与える影響を考えたときに本当の意味で人や環境にやさしい家造りとは、日本古来の工法や文化にあるのではないでしょうか。
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